4.歯周病の治療

程度が軽かったり、一部分だけがはれたりした場合を除くと、歯周病の治療はむし歯の治療と違い、数回の治療で終わるということがあまりありません。

そのため、歯周病の治療をするときに費用や治療回数について説明することが難しく、継続的に通っていただくことになることが多いのです。

歯周病に対してさまざまな方法で対処しながら、ある時は歯周病を治したり、進行してしまった歯周病をコントロールしながら、少しでも自分の歯を長く使えるように工夫を加えたりします。進んでしまった歯周病の場合は 、歯周病に対する治療だけでなく、お口の中全体で考えた、総合的な治療が大事となってきます。

ここでは歯周病の治療の際にどのようなことをするのかを、少し紹介していきたいと思います。

○スケーリング

歯科医院でよく行われる、歯の掃除ということで振動する機器(超音波スケーラーといいます)を使ってカリカリ甲高い音で行っているものがスケーリングです。歯周病原因菌の温床となりやすい歯石を歯から超音波振動で取り除いていきます。歯周病治療の基本となる処置で、定期的なケアの際にも効果的です。

機器を用いない、手指と器材のみで行う昔ながらのスケーリングもあり、適材適所で使い分けていきます。

○ルートプレーニング

歯ぐきからみえている部分に歯石が付いていると、ご自身でも見つけやすく、取り除くことも比較的容易です。しかし、歯ぐきで隠れた歯の根の面についた歯石は見えないうえに頑固に取りついていて、取り除くことが難しいことも多いのです。主に手用の道具を使って見えない歯の根の部分の歯石を取り除き、歯石を付きにくくする治療です。

○暫間固定

前歯などで部分的に強く揺れる歯を周りの揺れていない歯に固定することで、揺れている歯の安静を目指す治療法です。固定した状態で無理をすると、隣の歯も共倒れとなってしまう危険もあります。

○フラップ手術

スケーリングやルートプレーニングといった基本的な治療法でも根に付いた歯石が取りきれず、歯周病の悪い状態が続いている場合には、歯ぐきをメスで切り開いて歯の根を直接見える状態で歯石を取り除く場合があります。歯ぐきの弁(フラップ)を切り開くのでフラップ手術と呼ばれたりします。

○歯の連結補綴

弱っている歯を周りの歯と連結したかぶせ物を装着することで、助け合って歯をかませていきます。危険な点として、かませている反対側の歯が今度はダメージを受ける可能性があったり、歯の清掃は難しくなる欠点があります。また、連結した歯同士は運命共同体、ダメになる時は一気にダメになってしまうことも多く、無理しないよう注意が必要です。

 

歯周病対策には様々な要素がからみあってきますが、歯周病は感染症であるとともに生活習慣病です。禁煙にチャレンジしたり歯のブラッシングを丁寧に行うようにしたりとご自身の心がけが一番効果的で大事だったりします。

近年、歯周組織の再生療法も進んできていますが、歯周病は現状維持(悪化させない)を目指して、環境を整える治療が原則となってしまいます。早めにチェックをして進行を予防していくことをお勧めします!

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