インプラント治療は 歯を失った所にしっかりした支えを作ってかみ合わせを回復する治療として優れた治療法の一つです。
インプラントの治療が終わると、治療終了となり、ホッとしてしまって歯科から遠のいてしまう人もいらっしゃるかもしれません。
しかしインプラントの治療終了後には、定期的にチェックを受けることがとても重要です。
メインテナンス(定期チェック)を受けないと
インプラントは基本的に骨に強固に連結された後は、基本的に動くことはありません。ところが、ご自身の歯が残っている場合、歯は少しずつ動いたり、治療を受けたりすり減ったりなどでかみ合わせが変化することがあります。
その結果、はじめのうちは平気でも、数年後には気づくとインプラントの部分だけ強く噛んでいた・・・ということも起こるのです。もしこのような事態が起きていると、インプラントをダメにしてしまう危険が高いと言えるでしょう。
また、仮にインプラントがダメージを受け、支えている骨がどんどん失われるような事態が起こっていても、当の本人は痛み等を感じにくいのです。何かがおかしい、と違和感に気づいた時にはインプラントが脱落寸前だったりします。
このようなことを防ぐためにも、インプラント治療を受けた後には定期的なメインテナンスが重要なのです。
メインテナンスはどこで受けてもいい?
メインテナンスは、基本的にはインプラント治療を受けた医療機関で行う方が良いでしょう。インプラント治療に使った材料の種類や、治療時の状況をよく把握しているからです。
ですが、様々な理由でインプラント治療を受けたところでメインテナンスを受けられない場合もあるでしょう。こうなると、すでにお口の中に存在するインプラントについて、責任を持ったチェックは難しくなりますが、それでも信頼できる医療機関で継続してチェック、メインテナンスを受けるようにするのがよいでしょう。
メインテナンスは何をするの?
メインテナンスでは、セルフケアできちんと清掃ができているか、かみ合わせの異常の有無、上部構造の固定のチェック(ねじが緩んでいたりする)、インプラント周囲の粘膜等の異常の有無、レントゲン写真によるインプラント周囲の骨の状態、等をチェックします。
異常が見つかれば、すぐに対処するようにします。周囲の歯や、お口の機能・動きと協調できているかどうかが重要です。
インプラントを長く使えるようにするか、どううまく管理して使いこなすかは、ご自身の歯と同じように、やはりご自身にかかっているのです。