嚥下(飲み込み)について

嚥下(えんげ:飲み込みのこと)は飲食の際に必ず行う動作です。

正しく嚥下が出来ていない場合、むせたり、

気づかないうちに気道の方へ飲食物が流れてしまったりします。

これを誤嚥(ごえん)といいます。

ここでは正しい嚥下を確認してみたいと思います。

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正しい嚥下は、

・両奥歯を噛みこんで安定したあごの位置で、

・舌先は上あごの前の方につけ、

・舌は上あごに沿わせ、

・姿勢を正して

飲み込むことで、「ゴクッ!」と力強い音を立てて

誤嚥せずに飲み込むことが出来ます。

誤嚥を起こし、むせて異物を外に出すうちは良いのですが、

排出する力が弱まると、誤嚥性肺炎の原因となり、

重篤な肺炎の恐れにつながります。

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時々、正しい嚥下が出来ているかを確認してみてください。

ただし、奥歯を噛みこみすぎて「長時間の噛みしめ」

とならないように注意してくださいね。

唾液について

お口を潤す唾液には様々な働きがあります。

唾液は頬の内側や舌の下を中心に、様々な部位から流れ出ます。

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主な働きは以下の通りですが、様々な働きを持ちます。

・消化作用:炭水化物の消化を助けます

・緩衝作用:お口の中のpHを中性近くに保ちます。

・再石灰化作用:酸で溶けた歯の表面を再石灰化します

・湿潤・保護(潤滑)作用:口の動きを滑らかにします

・自浄作用:汚れを物理的に洗い流します

・抗菌作用:微生物に対抗する抗体や抗菌物質が存在します

・嚥下の手助け:唾液と絡めて食塊形成し、飲み込みやすくします

・排出作用:体内の異物・不要物が唾液より排出されることもあります

などなど・・・

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唾液は出る部位によってサラサラなものから粘性の高いものまで性質が

変わります。自律神経の働きでその時の必要に応じて唾液の出方は

細かく分かれますが、大まかには、

・交感神経優位(緊張・興奮している)→粘性の高い唾液が多い(口の中が乾く)

・副交感神経優位(リラックスしている)→サラサラな唾液が多い

となります。

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子供のころや若い時は豊富に出る唾液も、自律神経のバランスが崩れたり、高齢になる、

特定の薬の副作用などの影響で減少してくることがあります。

唾液の正しい働きを期待するためにも、規則正しい生活や良く噛んで食事することを

心がけたいですね。